市販品より安くて楽しい「自作ポータブルSSD」とは?
外付けのポータブルSSDはとても便利ですが、市販品は容量が固定で、少し割高に感じることも多いかと思います。
一方で、2.5インチSSDとUSB接続の外付けケースを組み合わせれば、好みの容量で「自作ポータブルSSD」を簡単に作ることができます。
自作ポータブルSSDのいちばんの魅力は、すでに手元にあるSSDを有効活用できることと、市販品よりもコストを抑えやすい点です。ノートPCから取り外したSSDや、容量アップで余ったSSDがあれば、ほとんど買い足しなしで高速な外付けドライブに生まれ変わります。
さらに、どの容量のSSDを使うか自分で決められるため、「写真用に1TB」「バックアップ用に2TB」など、目的に合わせたポータブルSSDを用意できる点も大きな利点です。
用意するもの
自作といっても、必要なものはとてもシンプルです。
2.5インチ SATA SSD
まずは2.5インチのSATA接続SSDを用意します。
新しく購入してもよいです、ノートPCの換装で余ったSSDを再利用するのもおすすめです。最近の2.5インチSSDは厚みがだいたい7ミリか9.5ミリですので、ケース側がどの厚みに対応しているかを事前に確認しておくと安心です。
容量の目安としては、持ち運び用のデータ保存なら500GBから1TB程度、動画や写真を大量に扱う場合は1TB以上を選ぶと余裕が生まれます。
2.5インチSSD用 USBケース
次に、2.5インチSSDを収納するUSB接続の外付けケースを用意します。ケースは「2.5インチ SATA対応」「USB3.0対応」などと書かれているものが一般的で、USB3.0以上に対応している製品なら転送速度も十分です。
はじめての方には、ネジ止めが不要でカバーをスライドするだけで開閉できる「工具いらず」のケースが扱いやすくおすすめです。
組み立て手順
ここからが本題ですが、実際の作業は「ケースを開けてSSDを差し込み、閉じるだけ」と言ってしまって差し支えないほど簡単です。
ケースを開ける
まずは外付けケースを開きます。
スライド式の場合は、ケースの印に合わせてカバーをスライドさせると内部の基板とSATAコネクタが見えます。ネジ止め式の場合は、付属の小さなネジを外し、カバーを引き抜くと同様に内部が現れます。
SSDを差し込む
次に、SSDをケース内部のSATAコネクタに差し込みます。
SATAコネクタの形状はL字になっておりますので、向きをよく確認し、無理な力をかけずにまっすぐ奥まで差し込むことが大切です。途中で引っかかる場合は、一度抜いてから向きを確認し直すとよいです。
ケースを閉じる
SSDがしっかりと接続できたら、ケースのカバーを元に戻します。
スライド式ならカチッと音がするまでスライドさせ、ネジ止め式ならネジを締めて固定します。これで物理的な組み立ては完了です。
PCに接続して認識を確認する
USBケーブルでPCに接続し、正しく認識されているかを確認します。
すでにフォーマット済みのSSDであれば、そのままドライブとして利用できるはずです。新品のSSDや初期化されているSSDの場合は、Windowsなら「ディスクの管理」、macOSなら「ディスクユーティリティ」からパーティション作成とフォーマットを行えば、すぐに使えるようになります。
作ったポータブルSSDの使いみち
完成したポータブルSSDは、さまざまな用途に活用できます。
ひとつは、ノートPCやデスクトップPCのバックアップ用ドライブとしての活用です。写真や動画、書類データを定期的にコピーしておけば、万が一のトラブル時にも安心です。
また、SSDはHDDに比べて衝撃に強く動作音も静かなので、持ち運びながら使う外付けドライブとして非常に相性が良い。
もうひとつは、容量不足対策としての利用です。ゲームや動画編集ソフトを外付けSSDにインストールしたり、大容量の素材ファイルをまとめて保存したりと、内蔵ストレージを圧迫せずに快適な環境を保つことができます。
よくあるトラブルと対策
とても簡単な作業ではありますが、実際にやってみるといくつかつまずきやすいポイントもありますので、代表的なものと対処法をまとめておきます。
PCに接続しても認識しない
ポータブルSSDをPCに接続しても、エクスプローラーやFinderに表示されない場合は、まず次の点を確認します。
USBケーブルやUSBポートを別のものに変えてみる。
別のPCに接続してみて、SSD自体が認識されるかどうかを確かめる。
Windowsであれば「ディスクの管理」を開き、ドライブとして認識されているがドライブレターが割り当てられていない、あるいは未割り当て領域になっていないかを確認する。
必要に応じてパーティションの作成とフォーマットを行う。
OSごとのフォーマット形式
OSごとの相性をまとめた一覧表です。
| 形式 | Windows | Mac | Linux | おすすめの用途 |
| exFAT | ⭕️ | ⭕️ | ⭕️ | 全部のOSで使い回したい (迷ったらコレ) |
| NTFS | ⭕️ | 🔺 (読みのみ) | ⭕️ | Windows専用 |
| APFS | ❌ | ⭕️ | ❌ | Mac専用 (SSDに最適化) |
| ext4 | ❌ | ❌ | ⭕️ | Linux専用 |
いろんなパソコンに挿して使いたいなら exFAT、特定のOSだけで使うならその専用形式を選べば間違いありません!
なお、フォーマットはSSD内のデータがすべて削除されますので必ずバックアップを保存してください。
厚みやサイズが合わないケースを選んでしまった
SSDをケースに入れようとしたとき、厚みが合わずにうまく収まらない場合があります。その場合は、ケース側の対応厚みの仕様をあらためて確認し、7ミリ専用なのか、7ミリと9.5ミリ両対応なのかをチェックします。合わない場合は、対応厚みを満たすケースを選び直すほうが安全です。もし、スペーサーが同梱されていれば隙間に使える場合もあります。
また、まれに「2.5インチドライブ対応」としつつも、内部のスペースがタイトでケーブルが干渉するケースもありますので、購入前に製品ページの写真やレビューを軽く確認しておくと安心です。
自作ポータブルSSDは「SSD+ケース」で気軽に始められる
2.5インチSSDと外付けケースを組み合わせる自作ポータブルSSDは、手順そのものは極めてシンプルで、慣れてしまえば数分で完成いたします。
それでいて、市販のポータブルSSDに比べて容量や速度を自分好みに調整できる自由度があり、余ったSSDの再活用にもつながります。

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